賃金とは?

そもそも賃金とはどのようなものでしょうか。労働基準法11条において「 … 労働の対償として使用者が労働者に支払うすべてのもの」と、労働契約法6条において「 … 労働者が使用者に使用されて労働し、使用者がこれに対して賃金を支払うことについて、労働者及び使用者が合意によって成立する」と定められています。

上記のような法律上の「労働の対償」という性格のほか、「従業員の生活費」・「企業活動の費用」という性格を持っています。従業員はよりよい生活のため多くの収入を望みますが、企業側からすれば費用が多くなってしまうことになります。そのため公正な賃金の設定が必要になってきます。

公正な賃金制度

従業員も会社も納得した合意のもと賃金を決定するためには、公正な賃金制度の構築が必要となります。公正な賃金制度の構築のためには、次の4つの要素があります。

①同一価値労働同一賃金

「労働の対償」という性格から、同じ仕事をし、同じ価値を生み出しているのであれば同じ賃金を支払わなくては公平とは言えません。従業員間の不信感にも繋がらないためにもこの要素が大切になってきます。

②生活保障

従業員に安心して勤めてもらうためには、一定水準以上の生活を保障した賃金を支払わなくてはなりません。従業員の年齢や地域などを配慮した賃金設定をするべきというものです。

③世間相場

初任給や同業他社、同一職種の水準と比較して低い賃金設定をしていた場合、従業員が離れていってしまう可能性はあります。企業は最低限調査したうえで、自社の賃金水準を決定する必要があります。

④賃金制度の見える化

企業がどれだけ考慮して賃金決定をしたのであっても、その基準や内容が分からなければ従業員はその決定に納得することができない可能性があります。また、従業員もどのようにすれば賃金が上がるのかも分からないため制度の見える化が必要になります。

人事考課制度導入の必要性

公正な賃金制度を構築して、その約束した賃金を支払い続けるために企業は発展を続けなくてはなりません。「企業は人なり」という言葉があるように、企業が発展するためには、そこで働く「従業員」が自ら考え能力を発揮する場を提供してあげる必要があります。

そのために必要になってくるのが「人事考課」です。人事考課を行うためには以下の3つの要素が大切になります。

①基準の明確化
②評価委ステムの構築
③考課の反映

従業員の賃金の決定は、経済社会情勢の変化や業績の変化、法令の変更等により変わっていくものです。このような現代の中でも、従業員が個人の能力を発揮し、納得した賃金で安心して働いもらうためにも、人事考課を導入した賃金制度の構築が必要となってきます。